【BLOG】主宰・宮井和子ヒストリー 西洋陶器の美しさに魅せられた一人の主婦の物語

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【目次】
1.クレイクラフトとの出会い
2.まるで魔法にかけられたような粘土
3.クラフト教室開設
4.爆発的に広がるきっかけ「編むバスケット」
5.ソフトクレイbyDECOの誕生
6.今まで出版された本は20冊以上、徹子の部屋出演も2度果たす
7.和子先生の作品をご紹介
8.クレイクラフトのカリスマ宮井和子からのメッセージ

 

皆さんお元気でいらっしゃいますか?短い梅雨が明け、夏本番を迎えた今日この頃ですが
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
DECOクレイクラフトアカデミーでは、講師向けのラナンキュラスの「スキルアップレッスン」がスタートいたしました。
詳細は8月22日(月)のブログでご確認くださいませ。
 
さて、本日は皆様からもっと知りたい!の声にお応えして、DECOクレイクラフトアカデミーの創設者であり主宰の「宮井和子先生」について徹底解剖して参ります。ごくごく普通の主婦でいらした宮井先生がどのような道を辿って、日本国内、そして世界へ羽ばたかれたのか。粘土との出会い、創設への歩みを中心に、人が自然と集まってくる明るく朗らかな人柄も交えてお伝えできたらと思います。
 
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すでにお会いしたことがある方も、これからの方もこれを読めば、より深くDECOクレイクラフトアカデミー・宮井和子先生を知っていただけます。西洋陶器の美しさに魅せられた一人の主婦のスターダムヒストリーどうぞご覧ください。
 
本日お伝えするのはDECOのPRを担当する河西ちはるです。私自身も一人の女性として宮井先生は憧れの存在。余すことなくレポート出来たらと思いますので。楽しみに!

 

1.クレイクラフトとの出会い
 
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DECOクレイクラフトアカデミーは、今から約40年前(1981年)に誕生します。それは、宮井先生とクレイクラフトとの意外な出会いから・・・

宮井先生は21歳で結婚。「旅行」や「お洒落なコーヒーカップ・食器」が大好きなどこにでもいるようなごくごく普通な主婦でいらしたそうです。そんな先生が一体どうして?粘土の世界に足を踏み入れたのでしょうか。
 
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きっかけは、海外の「西洋陶器」だったそうです。当時、素敵な陶器は「焼き物」で高価なものとされており、手の届きにくい存在だったそうです。代表的なものですと、マイセンやリヤドロなどが挙げられ、耳にされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

宮井先生は「そうゆうものを遊び心で自分の手で作りたい!」と思ったのが、最初のきっかけだったと言います。はじめは、小学生が使うような100円粘土を使ってスタートしたそうです。よく小さなお子さんが、お父さんに灰皿を作るのを想像していただくと分かりやすいかもしれません。「あれの延長線!」と宮井先生は言います。

かねてから強い憧れを持っていた西洋陶器。自宅で粘土を焼くことなく、手軽に陶器風の作品を作りたい!そんな強い思いが、宮井先生を奮い立たせ、作品の原点となり、DECOクレイクラフトアカデミーの誕生となるのです。

ちなみに宮井先生が誕生させた「焼かない陶芸は」装飾という意味の英語「デコレイティブ」をもじってDECO(デコ)と名付けられクレイクラフトとしての歩みをはじめます。

2.魔法にかけられたような粘土
 
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先ほどご紹介した通り創業当時、100円などの紙粘土や小麦粉を使うパン粘土はありましたが、こうした粘土はこねるとベトベトと手や机にくっつき、薄く伸ばした時は形が崩れやすく、乾燥後ひび割れが起こりやすい欠点がありました。

そこで宮井先生は、パンフラワー作りをしていたご経験から、石粉に接着材を混ぜて扱いやすくした「石粉粘土」を採用します。べとつかず、弾力性、接着性に富んでいて、乾燥後のひび割れが起こりにくいため、従来手間のかかった花やインテリア小物などが簡単に作れるようになり、陶器、布、革、籐細工、木などの風合いを簡単に表現できることに着目します!
 
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3.クラフト教室開設
 
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「普通の主婦だった自分にできるなら、誰にだってできるはず!」宮井さんは粘土の楽しさをもっと広く知ってもらおうと自ら教室を開くことを決意します。

1983年、遂に教室を開設。最初は木場の近くに、オフィススペースを借り、のちに地元の木場、実家の隣のビルの5階にお教室のアトリエを開講しました。教室には、いつも15人前後の主婦が集まりました。部屋の中にはニスの匂いが充満し、白い粘土をこねたり伸ばしたりする人、ヘラで人形の顔をつくる人、絵の具をとって花に色をつける人と、おのおのが自分の作品作りに取り組み、その間を宮井先生と4名の本部講師が巡り、独自のカリキュラムを作り、それに沿ってクラスが広がって行きました。
 
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初心者には、慣れるまで見本作品の作り方を熱心に詳しく指導したそうです。しかしそれ以外は細かい注文をつけず、自由と個性を生かした作品を受講生同士が批評しあったり教えあったりと、教室というよりサロン的な雰囲気が漂っていたそうです。それも宮井先生の明るくサバサバとして、誰にでも分け隔てなく接する人柄からくるものだったかもしれません。
 
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教室に集まるのはほとんどが主婦だったそうです。最初は口コミで少しずつ増え、1984年銀座で作品展を開いてからは、瞬く間に人数が増えたそうです。今ではその数を増やし、日本中、いや世界中に愛好者を抱え、1万人を超える大所帯へとなりました。

4.爆発的に広がるきっかけ「編むバスケット」
 
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多くの人の心を魅了して止まない宮井和子先生のつくりだすクレイクラフトの世界。その中に、目覚ましく発展するきっかけとなった作品があります。それは「編むバスケット」です。
 
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粘土をロープにして編む、籐細工風のかご作り。それまでは、粘土で編むなんて考えられなかった世の中に対して「これは絶対いける!皆んなが喜ぶだろう」と当時の宮井先生は思ったそうです。と同時に1番最初のヒット!を感じたそうです。
 
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粘土を編むという、それまで誰も考えつかないような方法で実際に作品を作り上げてしまった宮井先生。こうして手軽に出来る粘土で「焼かない陶器」が誕生。陶器風の粘土細工は瞬く間に噂となり、宮井先生の元には自然と人が集まるようになったそうです。

「変わったことがしたくて、変わったものが作りたくて、粘土でこんなことができるよ!と伝えたくて、本当に一生懸命だった!」と宮井先生は当時を振り返ってました。
 
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5.ソフトクレイの誕生
 
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教室開設から14年後の、1997年(平成9年)研究開発を重ね、CLAY CRAFT by DECO(以下ソフトクレイ)が誕生します。それは、従来の粘土に比べて、驚くほど軽くシルクのような滑らかさとマシュマロのような質感をもち、伸びのある新しい軽量粘土です。

樹脂を原料としたソフトクレイは、自然乾燥で完成した作品を仕上げます。乾燥した作品は、軽く丈夫で壊れにくく、作品を永久に残して置くことが出来ます。
またもう1つの新しい特徴はカラーバリエーション。白のソフトクレイと6色のカラー、赤・黄・青・黒・緑・茶のソフトクレイを混ぜることにより、全ての色を作り出すことが可能になりました。
 
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今では、DECOクレイクラフトアカデミーの全てのカリキュラムに使用され、粘土の質と種類の充実は、世界一と言っても過言ではなく、現在、DECOクレイクラフトアカデミーのWEBショップで販売を行っています。
 
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ちなみに宮井先生はいつでも「粘土を持ち歩いていた」そうです。「触ってもらわない限り分からない!初めはなんだろう?小さい時に触った粘土の感覚と違う?軽い、手も汚れない、何これ?お菓子みたい、マシュマロみたい、混ぜることによって、いろんな色が無限にできる、色を塗らなくてもイメージができる」と紹介した方たちは、やがて作業をやってみるようになりとその扱いやすさと、でも難しいところもあるとその魅力に引き込まれていくそうです。
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長い間粘土と向き合ってきた宮井先生自身が、試行錯誤の末にようやく辿り着き開発することができた新感覚の粘土。この誕生がさらにDECOクレイクラフトアカデミーの発展へとつながることになるのです。
 
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6.今まで出版された本は20冊以上「徹子の部屋」出演も2度果たす
 
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まるで本物と見間違うほどリアルに作られた花束、粘土とは思えない繊細な質感のウエディングドレスを纏う愛らしい人形、思わず履いてしまいたくなる色鮮やかなハイヒール
古き良きヨーロッパの街並みを思い起こさせる建物の数々・・・宮井先生の功績は瞬く間に日本全国へと広がり、この活躍をメディアも注目するようになります。

重厚な作りの木の扉、細かい壁にはめ込まれた鉄の装飾、人形が身にまとうウエディングドレスの繊細なレースや軽やかなフリルの質感そんな宮井先生の作品は現在までに、20冊以上ものの本にまとめられ多くの人に親しまれて来ました発売されるたびに、書店に並んだ書籍を見て、お教室の門を叩く人も多くいらっしゃったそうです。
 
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また国民的テレビ番組「徹子の部屋」には2度に渡り出演し、徹子さんへ番組内で粘土のこね方から説明したそうです。番組終了後は、全国から興味を持った未来の生徒さんからの問い合わせが鳴り止まないというDECOクレイクラフトアカデミー史上、最も忙しい1日だったそうです。2度も出演オファーがあったということは、視聴率が高かったことを物語っていますね。
 
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7.和子先生の作品をご紹介
 
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「貴婦人」 2006年制作
 

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2016年 制作
 

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2016年 制作
 

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「Bell Femme」 2021年 制作
 

8.クレイクラフトのカリスマ宮井和子からのメッセージ
 
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「必要なものはちょっとした好奇心とアイデア!それさえあれば誰でも世界に一つしかない素敵な作品が生み出せる!」とクレイクラフトのカリスマと呼ばれる宮井先生はおっしゃいます。

教室を開設してから40年の歳月が経った今、あの頃と何ら変わらない気持ちで粘土を心から楽しんでいらっしゃる宮井先生。陶器のような作品を簡単に作りたいから始まった粘土への情熱は長い歳月を経て今も変わることはありません。
 
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世界中の誰もが幼い頃に1度は経験した粘土遊び、時間が経つのも忘れて動物やお人形を夢中になって作っていた懐かしい記憶。粘土の魅力は大人になっても楽しむことができることだと先生は言います。
 
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そしてメッセージ
「粘土っておんなじものを作ろうと思っても同じものはできない!皆んな違う1つ1つ!そこがはまってしまうところ。お部屋を飾ることができる、楽しむことができる、たやすくできる!難しく考えないで、ぜひ始めてみませんか?」
私たちと一緒に!

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